【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
リサさんはここのシェフの奥さんで40代になったかならないかぐらいの人だ。
あの頃から、私のお姉さんみたいな人で来るたびに可愛がっていてくれていた。
「すみません、リサさんご無沙汰しちゃって……」
急にそんな人とも、距離を取ってしまっていたことに、私はしゅんとして頭を下げた。
「いいのよ。深い事は聞かないわよ。それよりこうしてまた二人で来てくれたことの方が私はうれしい!」
きっとリサさんは誤解をしているのだろう。
今の私たちの関係は、リサさんが想像している様なものではない。