【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
「沙耶をここにこさせなかったのは、俺のせいだな。本当に悪かった。謝って済む問題ではないと思うけど、きちんと謝りたかった」
頭を下げ続ける部長に、私は慌てて声をかけた。
「やめてください!もう本当にわかりましたから!今日連れてきてもらってまた来れるようになったので、もう大丈夫です!」
私が頭を下げさせているようで、まわりをキョロキョロみながら部長に言った。
「ありがとう」
ようやく頭をあげた部長に、ホッと息を吐きだして私はずっと引っかかていた事を口にした。
「あの……。私のどんな話を聞いたんですか?」
その言葉を言うと、部長の表情が凍り付いたように見えた。
「あ、あの。やっぱりいいです……」
自分の事なのに、そんなにひどい事を言われたのかと、私も怖くなり部長の言葉を止めた。