主任、それは ハンソク です!
「色をもう少しトーンダウンさせるか? いや、それなら、いっそこっちの方か……」
カッターマットが敷き詰められた作業テーブルの上に、私のポスター案が散らばっていく。
「それにしても、すごいな。いくつ考えた?」
「ここにある6案、ですけど」
主任が目を眇める。
「いいや、違うな。ヨーコさんの事だから、たぶん、その倍は考えてるだろ」
「ぅぐっ」
ず、図星。倍まではいかないけど、10案考えて、最終的にこの6つに絞ってみたんだけど、も?
「そのボツったヤツもみたいって言ったら、怒るか?」
「は? え?」
怒る? どうして?