主任、それは ハンソク です!
「あ、あのぉ、その懸案。最初は、僕宛てだったんですが、どうも、電話で確認したところ、その、チラシ関連の事だったんで、販売促進部の方が、よろしいかと、思われましてぇ」
主任の眼光に鋭い光が宿る。
「ああああ、あのですねっ、それで、本来なら、きちんと書き直すべきだったんですが、少しでも早く、主任に連絡したくて、ですねっ」
「あーあ、まずいなぁ、あれ」
久住先輩の低い呟きが聞こえる。
彼はどうやら地雷を踏み抜いたようだ。それはそうだ。だって、人の書いたメモ書きをそのまま流用するなんて、鈴原主任みたいなきちんとしている人なら、ふざけんなっ! になるはず。
「いや、内容には全く問題ない。むしろ、迅速な対応で助かった、ありがとう」
彼が長いため息と共に座席に頽れた。顔色は青黒を通り越して、既に白になっている。
……ん? じゃあ、地雷を踏み抜いたのは。