君と永遠に続く恋をしよう
緒方さんは照れくさがって否定ばかりするんですよ…と話した後、どさくさに紛れるようにして自分の名前を名乗り、私よりも一年先輩です、と付け足した。


「どうも。いつも彼女がお世話になっています」


大人な対応を見せる桜庭さんに、私は何も言えずに口をパクパク動かすのみ。


「こちらこそ、いつも良くして貰って助かってるんです」


私は何もしてません!と角川さんを見返したが、彼女の視線は桜庭さんだけに注がれてて、私のことなんて振り返る余裕もなさそうだ。


(ちょっと、二人とも私を見てよ!)


心の中で怒ってるのに、桜庭さんはとっとと最上階へ出向いて行く。

隣に立つ角川さんも私のことなんて振り向きもせず、遠ざかっていく背中をウットリしながら見つめてる。


(あのね、誰が恋人になった!?誰があの人と付き合ってるの!?)


先週の恋人宣言に続いて交際宣言なんて止めてよ!と憤り、とにかく全ては仕事が退けてからにしようと我慢した。


彼には兄の言葉など気にしないで…と言えばいいんだ。

恋愛は他の人とどうぞ、と勧めて、角川さんには最初からなかった話です、と訴えておけばいい。

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