君と永遠に続く恋をしよう
真実を知った後は悲しかったけど、でも、それを振り返ってグダグダと後ろ向きに生き続けることのないように、飲んで愚痴を言って、あっさり忘れるよう努力した。


「桜庭さんには分からないと思います。私が相手を思う気持ちは」


私はただ彼氏のことを一途に見つめていたかっただけ。
頼られると嬉しかったし、嘘でも「好きだ」と言われたら胸が弾んだ。



「勿体ない」


声を発した桜庭さんは、ずいっと上半身を前のめりにする。


「勿体ない?」


どういう意味?と顔を見ると、イケメンな彼の表情が柔らかくなった。


「君を騙してきた男達は、本当の君の良さをただ利用してきただけで、それを自分のものにしようとは思わなかったんだな」


そういう意味での「勿体ない」だと言いたげな感じの彼を見て、「はぁ?」と首を傾げる。


「とにかく俺と交際しよう」


「えっ?なんで?」


「俺が君に興味があるから」


「そんな理由で?拒否権発動してもいいですか?」


「駄目。俺は思い立ったらやり通すのが好きなんだ」


「アホらし」


「アホはそっちだろ」


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