君と永遠に続く恋をしよう
ムッとするような言葉を吐いたところへ、芳ばしい香りを立てたコーヒーが届いた。


「とにかく一旦落ち着こう。折角の上手いものが台無しになるのは嫌なんだ」


あーやれやれ…と首元のネクタイを指先で緩めた彼は、大きな手を縮めてカップの持ち手を握り、薄い唇に付けて飲み出す。



「…うん。美味い」


満足げに頷く彼を睨み付けながらも、自分もコーヒーを啜った。


「ホント。美味しい!」


目を見開いてもう一口吸い込む。
まろやかな味と鼻腔をくすぐる香りとが心を落ち着かせてきて、少しだけ気分が良くなった。


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「それじゃあ行こうか」


喫茶店を出ると、桜庭さんは私にそう言った。


「え?何処へ?」


「君の家に決まってるだろ」


「まさか本当に来るつもりですか!?」


「あのね、この間からそう言ってるだろ。俺にも親友の遺影を拝ませてくれよ」


そう言いながらカサブランカの花束を見せられる。
そうされると頑なに拒否もしづらくなり、渋々と母に連絡を取った。


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