皇帝陛下の花嫁公募
「これから一人ずつ別室でお話を伺いたいと思います。最終試験は明日になりますので、その後で花嫁候補が数人に絞られるので注意してください」
試験はいつまで続くのかと思っていたが、そろそろ終わりだということだ。つまり、リゼットが祖父の屋敷にいられるのもあとわずかということだ。
花嫁に選ばれても、選ばれなくても、祖父の屋敷を出ることになるだろう。
そして、アロイスと過ごせるのもあとわずか……。
あれから毎夜、リゼットはアロイスと会っていた。わずかの時間であっても、一緒に過ごし、話をするだけで、ますます彼に惹きつけられていた。
彼はいつも花嫁試験の話を聞いてくれ、元気づけてくれる。だが、それだけではなく、彼は温かい家庭への憧れを口にした。それを聞く度に、リゼットの心は揺れていくのだ。
もちろん、どんなに揺れようが、やはり王女としての義務を放棄するわけにはいかなかったが。
じっと待っていると、やがて自分の番が来て、別室へと案内された。そこは、最初にアマーナリアがどこにあるのかと馬鹿にされた部屋だった。あれから、あのときの男性達は姿を現さず、もっぱら女官ばかりが花嫁試験に関わっていた。
あのとき男性陣が並んで座っていた場所に、女官達が座っている。
リゼットは机を挟んで、椅子に腰を下ろした。中央に座る女官の一人が話し始める。
試験はいつまで続くのかと思っていたが、そろそろ終わりだということだ。つまり、リゼットが祖父の屋敷にいられるのもあとわずかということだ。
花嫁に選ばれても、選ばれなくても、祖父の屋敷を出ることになるだろう。
そして、アロイスと過ごせるのもあとわずか……。
あれから毎夜、リゼットはアロイスと会っていた。わずかの時間であっても、一緒に過ごし、話をするだけで、ますます彼に惹きつけられていた。
彼はいつも花嫁試験の話を聞いてくれ、元気づけてくれる。だが、それだけではなく、彼は温かい家庭への憧れを口にした。それを聞く度に、リゼットの心は揺れていくのだ。
もちろん、どんなに揺れようが、やはり王女としての義務を放棄するわけにはいかなかったが。
じっと待っていると、やがて自分の番が来て、別室へと案内された。そこは、最初にアマーナリアがどこにあるのかと馬鹿にされた部屋だった。あれから、あのときの男性達は姿を現さず、もっぱら女官ばかりが花嫁試験に関わっていた。
あのとき男性陣が並んで座っていた場所に、女官達が座っている。
リゼットは机を挟んで、椅子に腰を下ろした。中央に座る女官の一人が話し始める。