皇帝陛下の花嫁公募
「何も心配することはない。最初は少し戸惑うだろうが、君ならちゃんとやれる。いざとなったら、私がついているから」

 リゼットは彼に励まされて、心強い気持ちになってきた。

「ありがとう。わたし……あなたと結婚できてとても幸せよ」

「私もだ」

 アンドレアスはリゼットの頬を両手で包み、じっと見つめてくる。蝋燭の光は頼りなかったが、こんなに近くで見つめ合うには充分だった。

「愛してるよ……。一生、私には君だけだ」

「わたしも……あなただけよ。愛してる……」

 二人の唇はゆっくりと重なった。

 礼拝堂でキスしたときよりも、今のキスのほうがずっと愛の誓いにふさわしい。

 彼の舌が唇を割って、中へと入ってくる。

 舌が触れ合う感触に、リゼットは身体が熱くなるのを感じた。

 眩暈がしそうなくらいに幸せで……。

 二人はそのまま溶け合っていくようだった。
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