皇帝陛下の花嫁公募
「おはようございます。朝食は朝食室にて出されるそうですから、お茶だけ持ってきました」
「ありがとう」
リゼットは椅子に座り、ナディアがポットから注いでくれたこ紅茶に口をつけた。身体の内部が温まり、ほっと息をつく。
「それにしても、ご結婚されたばかりなのに、厄介なことになりましたよね」
「えっ、なんのこと?」
リゼットが聞き返すと、ナディアはぽかんとした顔になった。
「ご存じなかったんですか? ああ、陛下はきっと姫様をわざわざ起こしにならなかったんですね」
何か緊急事態が起こったのだろうか。リゼットは不安に襲われた。
「どういうことなの?」
「隣国のフィベルトが国境を越えて攻め入ってきたんです。陛下の結婚式でこちらに隙があると見てでしょうね。知らせを受けて、陛下は軍を率いてすぐにお発ちになりました」
「そんな……」
結婚した翌日に、こんなことが起きるなんて……。
隣国との小競り合いが何度も起きていることも、そのためにアンドレアスが軍隊に力を入れ、戦いにはいつも自ら軍を率いていることも知っていた。それでも、婚礼の次の日に、夫が戦いに出かけてしまうなんて不安でしかない。
もちろん、皇帝を危険な目に晒すわけがないと思うが、それでも戦場では何があるか判らないものだ。
どうか無事で帰ってきて!
「ありがとう」
リゼットは椅子に座り、ナディアがポットから注いでくれたこ紅茶に口をつけた。身体の内部が温まり、ほっと息をつく。
「それにしても、ご結婚されたばかりなのに、厄介なことになりましたよね」
「えっ、なんのこと?」
リゼットが聞き返すと、ナディアはぽかんとした顔になった。
「ご存じなかったんですか? ああ、陛下はきっと姫様をわざわざ起こしにならなかったんですね」
何か緊急事態が起こったのだろうか。リゼットは不安に襲われた。
「どういうことなの?」
「隣国のフィベルトが国境を越えて攻め入ってきたんです。陛下の結婚式でこちらに隙があると見てでしょうね。知らせを受けて、陛下は軍を率いてすぐにお発ちになりました」
「そんな……」
結婚した翌日に、こんなことが起きるなんて……。
隣国との小競り合いが何度も起きていることも、そのためにアンドレアスが軍隊に力を入れ、戦いにはいつも自ら軍を率いていることも知っていた。それでも、婚礼の次の日に、夫が戦いに出かけてしまうなんて不安でしかない。
もちろん、皇帝を危険な目に晒すわけがないと思うが、それでも戦場では何があるか判らないものだ。
どうか無事で帰ってきて!