皇帝陛下の花嫁公募
ナディアはすぐに部屋から飛び出していった。護衛はエミールを慎重な手つきで抱き上げている。リゼットも部屋を飛び出し、医者達がいつも待機している医療部屋へと向かった。いちいち誰かに頼むなんて時間の無駄で、自分で呼びにいけば問答無用でそのまま連れてこられる。
ドレスの裾を両手で持ち上げて、ものすごい勢いで疾走するリゼットを、行き交う人達がぽかんと口を開けて見ている。が、そんなことはどうでもよかった。高熱にうなされているエミールをなんとかしてあげたい。その一心だったからだ。
「皇妃様! 一体どうなさいました?」
リゼットに声をかけてきたのは顔見知りの衛兵だった。素早く事情を説明すると、自分が医者を引っ張ってきてやると言ってくれた。
「ありがとう! じゃあ、わたしは部屋で待っているわ!」
今度は自分の部屋へと、向きを変えて走り出した。
途中で顔見知りの下働きの女の子に会ったので、事情を説明して、必要なものを用意するように頼んだ。
ドレスの裾を両手で持ち上げて、ものすごい勢いで疾走するリゼットを、行き交う人達がぽかんと口を開けて見ている。が、そんなことはどうでもよかった。高熱にうなされているエミールをなんとかしてあげたい。その一心だったからだ。
「皇妃様! 一体どうなさいました?」
リゼットに声をかけてきたのは顔見知りの衛兵だった。素早く事情を説明すると、自分が医者を引っ張ってきてやると言ってくれた。
「ありがとう! じゃあ、わたしは部屋で待っているわ!」
今度は自分の部屋へと、向きを変えて走り出した。
途中で顔見知りの下働きの女の子に会ったので、事情を説明して、必要なものを用意するように頼んだ。