皇帝陛下の花嫁公募
アンドレアスほど皇帝としての義務を大切にしている者はいない。しかし、あまりにも自分に厳しすぎるのではないだろうか。
たとえば、軍隊を自ら指揮せずとも、もっと将軍を信頼してもいいと思うのだ。
だが、今、それを指摘するのはやめておいた。彼が責任を負いたがっているのだと言っても、彼はそれが当たり前だと思っているから、喧嘩になりそうだった。
今は彼の疲れを癒してあげるのが先決よ。
宴なんて、本当は開いてほしくない。だいたい慰労会に、どうして皇帝が出席しなくてはいけないのだろうか。
そうよ。近衛兵だけでもよかったんじゃないの?
そのほうが彼らも楽しく過ごせたかもしれない。アンドレアスがいることで、羽目を外してはいけないと考える者がいてもおかしくなかった。
リゼットは目の前に置かれた料理を口に運んだ。
これは料理人が別に作ってくれて、ナディアが運んできてくれた。アンドレアスの分もそうだ。
ワインも新しいものが栓を抜かれるのを確認して、グラスに注いでもらったのだ。
「そういえば、私がいない間、大活躍したらしいな」
「え、なんのこと?」
「下働きの子が高熱を出して、それを助けた話だ。君が自分の部屋に連れていって、看病したって……。すごい形相で医者を脅かして診せたとか」
どうやら噂話に尾ひれがついてみたいだった。リゼットはクスッと笑う。
たとえば、軍隊を自ら指揮せずとも、もっと将軍を信頼してもいいと思うのだ。
だが、今、それを指摘するのはやめておいた。彼が責任を負いたがっているのだと言っても、彼はそれが当たり前だと思っているから、喧嘩になりそうだった。
今は彼の疲れを癒してあげるのが先決よ。
宴なんて、本当は開いてほしくない。だいたい慰労会に、どうして皇帝が出席しなくてはいけないのだろうか。
そうよ。近衛兵だけでもよかったんじゃないの?
そのほうが彼らも楽しく過ごせたかもしれない。アンドレアスがいることで、羽目を外してはいけないと考える者がいてもおかしくなかった。
リゼットは目の前に置かれた料理を口に運んだ。
これは料理人が別に作ってくれて、ナディアが運んできてくれた。アンドレアスの分もそうだ。
ワインも新しいものが栓を抜かれるのを確認して、グラスに注いでもらったのだ。
「そういえば、私がいない間、大活躍したらしいな」
「え、なんのこと?」
「下働きの子が高熱を出して、それを助けた話だ。君が自分の部屋に連れていって、看病したって……。すごい形相で医者を脅かして診せたとか」
どうやら噂話に尾ひれがついてみたいだった。リゼットはクスッと笑う。