皇帝陛下の花嫁公募

 弓矢が強力な武器だったのは昔の話だ。とはいえ、これだって武器は武器だ。なかなか隠し持つことは難しいので、今回はお守りのような気持ちでこの部屋に置いておくことにしよう。

「それで、これからのことなんだけど……」

 リゼット達は今まで立てた計画を確認し合い、何かあったらすぐに起き上がって動けるように、服を着たままで眠りにつくことにした。

 リゼットとナディアはベッドで。テオは長椅子で毛布をかぶって丸くなっている。

 なんだか、子供の頃に戻ったみたい……。

 危険があるかもしれない潜入だが、それでも自分についてきてくれた二人のことを思い、胸が熱くなる。

 少しでも早く危険を取り除き、アンドレアスと新婚生活を取り戻したい。

 リゼットはそう思いながら眠りに落ちていた。
< 240 / 266 >

この作品をシェア

pagetop