皇帝陛下の花嫁公募
「だったら、国を捨てればいいわ。よその国に逃げちゃえばどうかしら。わたしも国境までならお付き合いするわよ。乗りかかった船ですものね。よーし、アンドレアス、馬車と馬を用意しちゃって」
「馬車はいらない。馬二頭で……」
「わたしが馬車で帰るのよ。あなたは国境を越えるまで、ずーっとわたしに銃を突きつけてればいいわ」
女スパイは縄を手にしたものの、どうすればいいのか迷っていた。
「ねえ、この女を縛ったほうがよくない?」
「それより、この女の口を塞げ」
女スパイはかぶっていたスカーフを手に取り、こちらに近づいてきた。スカーフを捻じって、リゼットの口元に巻こうとする。そのとき、銃を突きつける力が弱くなった。
その一瞬を狙って、リゼットは思いっきり拳を男の顎に突き上げる。
「馬車はいらない。馬二頭で……」
「わたしが馬車で帰るのよ。あなたは国境を越えるまで、ずーっとわたしに銃を突きつけてればいいわ」
女スパイは縄を手にしたものの、どうすればいいのか迷っていた。
「ねえ、この女を縛ったほうがよくない?」
「それより、この女の口を塞げ」
女スパイはかぶっていたスカーフを手に取り、こちらに近づいてきた。スカーフを捻じって、リゼットの口元に巻こうとする。そのとき、銃を突きつける力が弱くなった。
その一瞬を狙って、リゼットは思いっきり拳を男の顎に突き上げる。