皇帝陛下の花嫁公募
 次は大食堂に移り、そこで昼食が出て、食事のマナーを審査された。

 とはいえ、これはみんなが得意分野のようで、それほど差が生まれたとは思えない。ただ、好き嫌いがある人はどうしても食べられなかったものがあり、みんなから冷たい嘲笑を受けていて可哀想だった。

 マナーって、別に全部食べなくちゃいけないってものじゃなかったと思うんだけど。

 アマーナリアでは正しく上品に美しく食べることより、周りの人と会話しながら、楽しい雰囲気をつくっていくことのほうが重要だった。だから、話しかけようとしたのだが、じろりと睨まれて無視されてしまった。

 ということは、何も話さないほうが正しいマナーなのだろうか。

 わたしが今日の失敗を挽回できる日は来るのかしら。

 こうして、試験一日目が終わった。
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