MちゃんとS上司の恋模様
久美さんの言う通りだ。私も昨日、午後からの須賀主任の予定をホワイトボードで確認したので覚えている。
外回り後、直帰と書かれてあった。だから、私は「今日は残業はないぞぉぉぉ!」と浮かれて藍沢さんと百貨店に行ったのだ。
残念ながらそれだけでは終わらなかった訳だが、最終的には藍沢さんに襲われることもなく済んだ。結果オーライだ。
だから、久美さんが気に病む必要は全くないはずだ。
そもそも、藍沢さんの件をどうして久美さんは知っているのだろう。
須賀主任から聞いたようだが、どうして久美さんに話したのか。
疑問が次から次に湧いてくる私を見て、久美さんは眉を下げた。
「で、須賀は昨日、私に頼ってきたのよ。真琴ちゃんのことを守ってやってくれってメールが入ったの」
「え……?」
驚きで目を見開いていると、久美さんはフフッと優しく笑った。
「須賀のヤツ、藍沢が真琴ちゃんを狙っているってだいぶ前からわかっていたらしいの」
「そうなんですか?」
驚きで口をぽっかりと開くと、久美さんは静かに頷いた。
「だから、真琴ちゃんのことを守るために、須賀の目が届く範囲に貴女を置いた」
「それって……」