MちゃんとS上司の恋模様




 顔が熱い。どうしようもなく、熱い……

 この熱はどこから来たのか。わかっているが、今はあまりわかりたくない。
 久美さんに見つからないように、ソッと頬を隠す。

 すると、久美さんは私の頭をゆっくりと撫でた。

「この前、私が須賀に真琴ちゃんの仕事量について文句言った日があったでしょ?」
「あ、はい」

 コクリと頷く私を確認したあと、久美さんは話を続ける。

「あのとき、須賀がどこかに電話していたの。覚えている?」
「はい」

 久美さんがスゴイ剣幕で怒りをぶちまけていたというのに、須賀主任は素知らぬ顔でどこかに電話をし、「帰るぞ」と急に言い出したのだ。

 あのとき久美さんは「なんて勝手な!」と大層お怒りだった。
 私だってコロコロと決定事項を変えていく須賀主任に怒りを覚えたのは記憶に新しい。

 深く頷くと、久美さんは天井を仰いで息を吐き出した。

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