MちゃんとS上司の恋模様



「っん!」

 須賀主任の唇が、私の小指に触れている。目を疑ったが、間違いない。
 私の小指に、柔らかい感触が伝っていく。
 その感触はあの日を彷彿させ、甘く身体が痺れてしまう。

 今、自分の指に触れている唇は、あの日私の唇を食んだのだ。
 ゾクッと背筋が甘く痺れ、我に返る。慌てて手を引っ込めようとしたのだが、ギュッと力強く手首を掴まれていて逃げることができない。

「この前、お前に言ったこと。考えたか?」
「え? 何のことですか?」

 私の問いかけには答えず、須賀主任はチュッと音を立て、すべての指にキスがされていく。
 そのたびに、甘い声が零れてしまって口を押さえた。

 やっと解放されたときには、立っていられないほど膝がガクガクしていた。
 慌てて椅子の背に身体を預けると、目の前のデスクに紙袋が置かれた。

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