MちゃんとS上司の恋模様




「コイツはもう俺の女だ。諦めろ、藍沢。お前の大好きな処女じゃないからな」
「っ! べ、別に俺は……そ、そうか。なら仕方がないな。真琴ちゃん、須賀と幸せにね」

 藍沢さんは、逃げるようにオフィスを飛び出していく。
 藍沢さんは、私が処女じゃないとわかった時点で関心がなくなったのだろうか。

 それにしても、あっさりしすぎじゃないだろうか。
 短絡的というか、趣味に走りすぎというか……

 何より私個人ではなく、身体———それもヴァージン———が目的だったというのが、なんとなくショックだ。

 決して藍沢さんに興味を持たれなくなったということがショックではない。
 私という女は、処女というプレミアム以外には魅力的な部分はないということなのか。
 それを突きつけられているようで、胸が痛かった。


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