MちゃんとS上司の恋模様





 家に電話をしたあと、須賀主任と食事へと行くことになった。

 そのあとはどうするのかなぁとソワソワしていると、須賀主任にはストレートな言葉で私を誘ってきたのだ。
 その誘いに頷いて来たのは、彼の住むマンションだった。

 鍵を開け、須賀主任に促されるままに中へと入ると、突然抱きしめられる。
 それも耳元で「早く抱きたい」という色っぽすぎる声と共に、だ。

「須賀主任、ちょっと待って!」
「待てないって言ったらどうする?」
「いや、そこは待ってあげるのがジェントルマンでしょう?」

 さすがにそれには慌てた。そんなに早急に事が運ぶことにも驚いたが、とりあえず今はシャワーを浴びたい。
 今日一日しっかり仕事をしていたのだし、夏場なのだから否応なしに汗が出てしまう。

 それらを洗い流したいと主張するのは当然のことだと思う。
 だが、私の態度が須賀主任としてはお気に召さなかったらしい。

「残念だったな、真琴。俺はジェントルマンとはほど遠い男だ」
「!」
「諦めろ」

 そんなふうに耳元で囁かないでほしい。それだけで腰砕けになってしまいそうになる。
 私を背後から抱きしめ、耳に息をフッーと吹きかけてくる鬼軍曹を睨みつけた。

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