MちゃんとS上司の恋模様
「須賀主任! 私はシャワーを要求します!」
「……」
「シャワー! シャワー! シャワー!」
騒ぎ立てる私を見て、須賀主任はさすがに抱きしめる腕を緩めてくれた。
だが、その顔には不服であると言わんばかりである。
会社では見たことがない表情に、思わず可愛いと言いたくなってしまった。
コツンと私のおでこに、須賀主任のおでこが当たる。
熱を帯びた瞳が、すぐそこにある。それだけで鼓動が高鳴ってしまう。
顔を真っ赤にさせてドキドキする私に、須賀主任は「わかったよ」と小さく笑った。
「真琴は初めてだもんな。……緊張してるか?」
「し、し、してるにきまってます! 私をなんだと思っているんですか」
いつも須賀主任に対して、キャンキャン騒いで刃向かうほどの人間だから大丈夫だろうと言いたいのだろうか。
ムゥと唇を尖らせると、その唇にチュッと可愛らしい音を立てて須賀主任はキスをしてくる。
一気に首まで真っ赤になってしまうと、須賀主任は私から少しだけ離れてゆっくりと頭を撫でてきた。
「須賀主任?」
「わりぃな。いい歳してるっていうのに、がっついてしまった」
「え?」
どういう意味だろう。小首を傾げると、須賀主任は真剣な顔をして言った。