MちゃんとS上司の恋模様




「人に頼まれるとイヤと言えないお人好しだし、かといって流される訳でもなくて、キチンと自分を持っている」
「っ!」
「だから、藍沢が言っていたことは間違っているぞ」
「え?」
「お前の価値はヴァージンだけじゃないってこと」
「っ」
「あのバカにお前の価値なんてわかってたまるか。俺だけが知っていればいいんだ」

 そう思うだろう? と目尻を下げてほほ笑む須賀主任が涙でかすんでいく。

 藍沢さんの態度には幻滅もしたし、怒りも覚えた。だが、傷ついてもいた。
 私の価値は処女だから。今回のことは、それだけだと言われたも同然の出来事だった。

 すごく傷ついたが、私は大丈夫。私は大丈夫だ。
 須賀主任だけに、私を可愛がってもらえればいいのだから。

 コクコクと何度も頷くと、須賀主任はバスルームに私を連れて行ってくれた。

「ゆっくり入って来いよ」
「はい」

 涙を拭いながら返事をして、私はバスルームに足を踏み入れた。


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