MちゃんとS上司の恋模様
「ちょ、ちょっと! 須賀主任。待って!」
「は?」
「そ、そ、それ……」
何気なく渡してしまったが、それはつい先ほどまで自分が飲んでいたものだ。
それに須賀主任が口を付けてしまったら、所謂間接キスだ。
須賀主任が持っているペットボトルを指さして戸惑っていると、彼はニッと笑う。
その笑みは、どうみても悪巧みを思いついたといった様子だ。私は、すぐに視線を逸らして逃げる。
須賀主任は小さく笑ったあと、ペットボトルに口を付けて水を飲み始めた。
ゴクゴクと喉が鳴っているのを、背中を向けたままジッとして聞く。もちろん色々とテンパっているため、挙動不審になってしまう。
テーブルにペットボトルを置く音が聞こえたあと、須賀主任は私を包み込む様に抱きしめてくる。
「可愛いな、真琴は」
「うー」
「間接キスで狼狽えるなんて」
「う、う、うるさいですよ!」
「もっと濃厚なキスしているのにな」
「っ!」
その通りだ。もっと濃厚なヤツはすでに須賀主任としている。
ホテルのベッド、オフィス……だけど、それはそれ、これはこれ、だ。
ギュッとバスタオルの裾を握りしめていると、須賀主任は甘く囁いた。