MちゃんとS上司の恋模様
「可愛がりがいがあるよ、真琴は」
「普段、苛めて楽しんでいるくせに」
「それは誤解だぞ? 俺は単純にお前に仕事を教えているだけ。出来ないヤツには最初から教えねぇよ」
「須賀主任……」
「まぁ、確かに弄くりがいはあるヤツだよな。真琴は」
感動してキュンと切なく胸が鳴ったが、すぐに撤回した。
フンと鼻を鳴らして不機嫌なことを隠さないでいると、そのまま須賀主任に抱き上げられた。その拍子に巻き付けてあったバスタオルが床へと落ちていく。
「きゃぁああああ!!」
「耳元で騒ぐな」
「だって、突然抱き上げるし。それに、タ、タ、タオルがぁぁぁ!!」
必死になって身体を隠そうとするのだが、腕だけで隠れるものではない。
下ろしてくれ、と訴えると、須賀主任はニッコリと意味ありげにほほ笑んだ。
「ベッドに下ろしてやる」
「いや、その……その前にバスタオルを」
床に落ちてしまったバスタオルを指差すも、須賀主任は笑顔でそれを却下した。
「今から俺が剥ぐのに、バスタオルは必要?」
「ひ、ひ、必要です!」
「いや、いらないな。無駄なモノは省く、仕事の鉄則」
「今、仕事じゃないです!」
「可愛い部下には、プライベートでもしっかり仕事を教えなくてはいけないから。それが上司の役目」
どんな役目だ! とギャンギャン騒ぐが、須賀主任は素知らぬ顔をしている。