MちゃんとS上司の恋模様
「煽りすぎだ、真琴」
「え、っと……え?」
どうなっても知らねぇぞ? その妖しいまでの艶っぽい声を聞いて、自分がとんでもないことを須賀主任に言ってしまったことに気が付いた。だが、遅かったらしい。
いつもはドS鬼軍曹なのに、こんな色気だだ漏れな表情を浮かべるなんて卑怯だ。
ますます須賀主任を知りたくなってしまう。
「お手柔らかに、お願いします。主任」
「っ!」
一瞬息を呑んだあと、「それは無理だ」という何とも非情な言葉を須賀主任が発した。
そして、ジロッと睨み付けたあと、私を窘める。
「真琴。今はプライベート。主任じゃないだろう?」
「だ、だって……!」
須賀主任は須賀主任だ。そう訴えると、彼の目が妖しくキラリと光った気がした。
「俺の名前、キチンと呼ばないと……ぐだぐだになるまで抱き潰すぞ?」
「っ!」
やっぱりドS鬼軍曹は、プライベートでも健在らしい。
あの目に逆らってはいけない。それは、須賀主任がN支社に移動になってから習得した知識だ。
私は恥ずかしさを押し殺して呟いた。