不器用な彼女
社長が間も無くお風呂から出てくるはず。


ドキドキ、バクバクと心臓がうるさい。





社長はお風呂から上がるとパンツ一丁の体に首からタオルを掛け、ペットボトルのお茶を冷蔵庫から取り出している。

何か鍛えているのか、意外にも逞しい体をしていて目のやり場に困ってしまう。男の人の裸なんて見慣れていないから。


「櫻井、風呂入れ。 あ、タオルは脱衣場にあるやつ適当に使えよ。着替えは適当に用意しといた」

「はいっ!お風呂行ってきます」

詩織はリビングから逃げるように脱衣場に向かう。

逃げたいわけじゃない。どちらかと言えば、今日こそは社長に抱かれたいと思っている。でも期待と不安で緊張は極限状態だ。






< 92 / 203 >

この作品をシェア

pagetop