不器用な彼女
湯に体を沈める。口元まで湯に入り、ブクブクと緊張を吐き出す。

お風呂から出たら…遂に…。。。
ドキドキが収まらない。


しばらく湯に浸かり、髪を洗おうとした所で手が止まる。。。


男物のシャンプーの隣にあるのは…




使いかけの女物のシャンプー&コンディショナーとメイク落とし、そして洗顔フォーム。


一人暮らしの社長の浴室に女物のヘアケア製品と洗顔類。シャンプーはともかく、メイク落としなんて…それがどんな事を意味するのか、詩織にも分かる。

ここの風呂は女性も使うと言う事だ。


そんな浴室に詩織を通すとは、社長の神経を疑う。

この後社長に抱かれるなんて!無理!



詩織は髪も洗わず浴室を出た。

(もう、帰ろう)


さっきまでのドキドキも、トキメキも一瞬でなくなり、悔しさと悲しさと怒りがこみ上げていた。










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