元カレと再会した場合

「無理」


「お願い！」



「立たせるのはいいけど、おんぶはしねぇよ」



「…むー、じゃあ立たせるだけ！」




そう言ったら、はぁ…とため息をつきながら私の腕をグンっと力強く上に引っ張った。







そして私を立たせた朔が私の手を離した…ら。





＿＿ドンッ！






「ぐっへ！？…いったぁ〜！！」




「……まじかよ…。」






朔の手から離れた私は、勢いよく転けた。





それはもう顔面からズッテーンっとね。



そのおかげで顔がヒリヒリジンジンする。




「……痛い…」


「……。」




「あぁ〜…痛すぎるよ……」








「はぁ…悪かったよ」




痛い痛いを連呼してたら観念した朔がため息とともに言った。