きみと、もう一度。
余裕を持って家を出たはずなのに、結局着いたのはギリギリで私が最後だった。
「ご、ごめん!」
今日集まったのは中学の同級生の、ミナとすっちー。
この二人と私と翔太郎でよく遊んでいた。
大人になった今でも付き合いは続いている。
「走る元気はあるみたいで、とりあえず安心したよ」
昔から私のお世話係で、当時から母性爆発していたミナ。
「ゆなが集合ギリギリってなかなか珍しいな」
4人の中だとお笑い担当で、でもしっかりしているすっちーこと鈴木。
二人に会うのは翔太郎の葬儀以来だ。
「とりあえず店入るか」
すっちーの一言で私たちは居酒屋に入った。
最近使えるようになった"とりあえず生"で乾杯する。
"ビールは味じゃなくて喉越し"
最初は意味がわからなかったけど、この歳になってよくやくその意味がわかってきた。
「…大丈夫?ゆな。葬儀の時は声かけても全然反応なかったけど、覚えてる?」
「正直あんま記憶にないよ」
「そりゃそーだろ。つーかミナ、乾杯して一発目にその話はやめとけって」
普段はふざけてばかりのすっちーだけど、この時は珍しい対応だった。
「あ、ごめんゆな…」
「いいのいいの!大丈夫」
ミナだって心配してくれてるんだ。
十分わかってる。