夏が残したテラス……
リゾートホテルに関して様々情報得て、俺自信の想いが強くなりだした頃だ。

 皆でバーベキューをした後、おやじさんに誘われ、二人で店のカウンターで飲んだ。

 時々、おやじさんと飲みながら話す事はある。正直言って、おやじさんと飲むより。奏美と海を眺めていたいが、そんな事は言えない。


 その日、おやじさんが口にしたのは、俺が予想もしていない言葉だった。

「いつまでも、この店を手伝わせる訳にはいかんと思っているんだ……」

 おやじさんは、重々しい口調で言った。


「それは、どういう意味で?」

 俺には、おやじさんの意図が読み取れなかった。

 それなりに、ダイブショップでの働きは悪くないと思うし、多少は必要とされていると思っていた。はっきり言って、ショックだった。


「さっきユウも言っていただろ? 仕事の事だよ。そろそろ本気にならんといかんのじゃないのか?」


 俺の仕事の事に、おやじさんが意見するのは初めてだった。確かに、仕事の結果を出す時に来ていた。

 おやじさんが心配してくれるのは有難い。でも、俺は、会社もダイブショップも同じように真剣に考えている。

 その事は、きちんと伝えたが、おやじさんの言葉に痛い所を指され言葉に詰まった。


「親とはちゃんと話が出来ているのか」


「…… いえ……」 

 はっきり言って父親とは上手く行っているという状況では無かった。


 別に、その事から逃げるつもりはない。

 だが、俺は、思いって別の事を口にした。
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