夏が残したテラス……
私達はボードを抱え海岸へと降りた。
 雨も上がり、砂浜にはちらほらと人影が見える。

 私達は、並んでボードを漕ぎ沖へと向った。

 波を待ち、同時に立ち上がった。


 気持いい……


 きっと海里さんも同じ事を思っているだろう……


 チラチラと視界に入る、海里さんの姿は凛々しく綺麗だ……

 このまま、海の上をどこまでも自由に進んでいけるのではないかと思ってしまう

 スピード―も風も、全ての感覚を海里さんと感じている。


 そして、堂々としたこの背中にずっとついて行きたい。


 きっと、初めて、この海岸でこの姿を見た時から……

< 99 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop