SOG&MJK☆〈完〉


真咲の顔はどんどん強ばっていく。


でも、あたしの暴走は止まらない。



 いや、止めたくない。



そう思ったんだ。


「嫌だったから!離れたのに!
 一からやり直そうって決めたのに!

  なのに何?

 ノコノコと編入してきて
 いきなり好きだなんて!!!

  そんなのただの自分勝手じゃない!!」



「何が悪ぃんだよ!!!」


突然真咲が叫んだ。


言いたい事を言っていたあたしも


 止まる。



「言ってんだろ!?
 好きならどんな手でも使うって!!」


「いきなりすぎでしょ!?
 あたしを虐めてて…


 急に好きだなんて!!」


「好きだったよ!前から!」


「…え?」


「ずっと…ずっと好きだった。」



好き…だった?


前から…?


 嘘だ嘘だ。


嘘に決まってる。


信じない。


信じたくない。
< 131 / 236 >

この作品をシェア

pagetop