Sign of Love
「これかな?」
「あ、そうです。……すごい。わたしまた同じミスしても、自分でデータを探せなさそう」
「そしたら僕に声掛けてもらえれば。もちろん別のシステム課の人間でもいいしね」
今度こそ立ち上がって、坂巻さんは軽く伸びをした。
「ごめんなさい、お昼休みだったのに」
振り返ることもできないまま、私はモニターに向かってお辞儀した。
「いや。みんながどういうところで悩むのかが分かると、マニュアルを作る時の参考になるから僕も助かるんだ。ありがとう」
「え、はあ……」
坂巻さんの気配が離れていく。エレベーターに音を聞いてから、ゆっくりと息を吐いた。
もしかして、私が栞那の席で仕事をしてるのが気になって……、それで戻ってきてくれた?
落ち着かない心を仕事に縛り付けて、自席に座り直す。マウスに手を掛けようとしたとき、さっきまでそこに坂巻さんの手が乗っていたことを思い出して、緩みそうになる口元をぎゅっと引き締めた。
「あ、そうです。……すごい。わたしまた同じミスしても、自分でデータを探せなさそう」
「そしたら僕に声掛けてもらえれば。もちろん別のシステム課の人間でもいいしね」
今度こそ立ち上がって、坂巻さんは軽く伸びをした。
「ごめんなさい、お昼休みだったのに」
振り返ることもできないまま、私はモニターに向かってお辞儀した。
「いや。みんながどういうところで悩むのかが分かると、マニュアルを作る時の参考になるから僕も助かるんだ。ありがとう」
「え、はあ……」
坂巻さんの気配が離れていく。エレベーターに音を聞いてから、ゆっくりと息を吐いた。
もしかして、私が栞那の席で仕事をしてるのが気になって……、それで戻ってきてくれた?
落ち着かない心を仕事に縛り付けて、自席に座り直す。マウスに手を掛けようとしたとき、さっきまでそこに坂巻さんの手が乗っていたことを思い出して、緩みそうになる口元をぎゅっと引き締めた。