Sign of Love
「今夜中にどうにか片付けましょうか。まず佐倉さんは部内に連絡を上げないといけませんね。そのあとはシステム課の方と、あとは……こちらの資料によると、総務部長が権限者かな。少し専門的な話が入ってくるので、僕から話をした方が早いと思います」

「でも、いいんですか? そんなことまでお任せしてしまって」
「はい。一番の問題は、この時間に電話が繋がるかどうか、というところですが」

「あ……、それは大丈夫だと思います。大丈夫にします絶対」
 スピーカー越しに、ふっと笑い声が聞こえた気がした。

「そうですか。それでは、一度話をしてもらった後、僕に直接電話いただけますか。移動中でメモが取れないと思うので、一度僕のモバイルから佐倉さんに掛け直しますね。……一旦切ります」

「はい」

 話をしているうちにいつの間にか、気持ちは落ち着いていた。今のうちにと片手で涙を拭い、歩くペースを上げたところで、もう一度携帯が鳴った。
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