Sign of Love
「坂巻くん、君は本当にすごい。何がすごいって、仕事もそうなんだけど、それ以上に対応が本当に素晴らしかった。助けてくれてありがとう、死ぬほど感謝してます」
課長が握手を求めて手を差し出す。坂巻さんはその手を握り返しながら、くすぐったそうに照れ笑いした。どうしようもなく胸が騒いで、じわじわと湧き上がってくる想いを押さえつけるのに必死だった。
「いえ。開発ばかりに夢中で、ユーザーさんの視点で考えることが疎かになっていたのだと気付かされました。今日は色々と学ばせていただきました。ありがとうございます」
これまでのひとつひとつの言動を見ていれば、その言葉が彼の本心だって分かる。坂巻さんの底抜けの謙虚さに、頭が下がる思いだった。
「それじゃ坂巻くん、ありがとうございました。佐倉さん、下まで送ってあげて」
「わかりました」
事務所を出ると、二人きりになった。エレベータを待つ間、坂巻さんは窓の外をじっと見ながら「雨、いつの間にか止んだみたいですね」と呟いた。
課長が握手を求めて手を差し出す。坂巻さんはその手を握り返しながら、くすぐったそうに照れ笑いした。どうしようもなく胸が騒いで、じわじわと湧き上がってくる想いを押さえつけるのに必死だった。
「いえ。開発ばかりに夢中で、ユーザーさんの視点で考えることが疎かになっていたのだと気付かされました。今日は色々と学ばせていただきました。ありがとうございます」
これまでのひとつひとつの言動を見ていれば、その言葉が彼の本心だって分かる。坂巻さんの底抜けの謙虚さに、頭が下がる思いだった。
「それじゃ坂巻くん、ありがとうございました。佐倉さん、下まで送ってあげて」
「わかりました」
事務所を出ると、二人きりになった。エレベータを待つ間、坂巻さんは窓の外をじっと見ながら「雨、いつの間にか止んだみたいですね」と呟いた。