守りたい ただあなただけを


「リューマ。」


「・・はい。」


「昨夜写真を見せた女性、見てないか?」


「俺も周りに行き交う人達を気にしてましたが、いませんでしたよ。」


「もうとっくにここを脱け出して、
辿り着いているのかもしれないな・・。」


「だったらソプラノの人達は喜ぶでしょうね。」


「・・・・・・ああ・・そうだな・・。
呼び止めて悪かった。稽古頑張れよ。」



ウィグさんに一礼して、再び前を向く。













< 223 / 431 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop