守りたい ただあなただけを
「何ということだ・・・。」
「・・・・・。」
「・・・カズマ殿・・どこへ・・?」
「ラバル様の元へ。」
「肺の感染症ですぞ?
ドクターも、
“今は迂闊に国王へ近づくな”と・・。」
頭の中では冷静でいられなかった。
その言葉を聞き、
思わずヴィックスを睨み付けてしまう。
「だからなんでございますか?
友の近くに寄り添いたい・・
それだけでございます。」
「待てカズ・・・・。」
ヴィックスの呼びかけも無視して、
すぐに王室へと急いだ。