守りたい ただあなただけを
――――――
ベッドに横になるラバル様は、
目を閉じた状態でもこちらに伝わる苦悶の表情を浮かべられていた。
・・・・こんな事になるとは誰が予想できようか・・。
私の目の前に写る光景は、
まさに青天の霹靂。
ラバル様・・・
どうか戻ってきて下さい・・・。
あなたにはまだやるべき事が・・
為すべき事が・・・・
イズミ姫が・・・・・・。
「・・・・・・・・ウッ・・・・・・。」
「!?」
微かに・・ラバル様が目を開けられた。
「・・・・カズマ・・・・・。」
「ラバル様、私はここにいます。」
ベッドに掛かる毛布から右手を出し、
私の両手でしっかりそれを掴む。