蒼い月と紅の灯火

「このままでいい?」




「いいよ、僕の尻尾を枕にしてても」




「うん……」




少し、思ったんだ。
私から触れても特に何もないのに。
蒼兎が触れることは少ないって。




それなのに、私からも、ってしようとすると逃げられる。




少しくらい、蒼兎からもしてほしい。
別に恋人らしさは求めていないけれど……。




いや、求めているんだろうか。




(そりゃ、恋人になれたし、女の子だもん……)




どうして?
嫌、なのかな……。




不安が募っていく。
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