蒼い月と紅の灯火

「朱里? どうしたの、大丈夫?」




「ん、大丈夫だよ!」




蒼兎を不安にさせたくない。
私の我儘なんかで……。




「そう、大丈夫ならいいんだけど……」




蒼兎には蒼兎のペースがあるんだろうから。
これくらい、私が我慢すればいい。




せっかく恋人になれたから、小さなことでいざこざなんか起こしたくないから。




「お昼になるねー」




「もうそんな時間か」
< 106 / 156 >

この作品をシェア

pagetop