蒼い月と紅の灯火

「体調悪いの……?」




「そんなことないよ」




ちまちまと蕎麦を食べる蒼兎。




(楽しくないのかな……)




まったく違うことで不安になってくる。
本当に調子が悪いだけならいいのだけれど……。
そんな気がしない。




胸がざわつく。
何か、違う理由があるんじゃないかと。




「ごちそうさまでした」




「朱里食べるの好きだね本当に」




「うん! 美味しいものを食べられるのは幸せなことだもん」




「そうだね……、ごちそうさま」




なんとか、という感じに食べ終えた蒼兎。
< 112 / 156 >

この作品をシェア

pagetop