蒼い月と紅の灯火
「体調悪いの……?」
「そんなことないよ」
ちまちまと蕎麦を食べる蒼兎。
(楽しくないのかな……)
まったく違うことで不安になってくる。
本当に調子が悪いだけならいいのだけれど……。
そんな気がしない。
胸がざわつく。
何か、違う理由があるんじゃないかと。
「ごちそうさまでした」
「朱里食べるの好きだね本当に」
「うん! 美味しいものを食べられるのは幸せなことだもん」
「そうだね……、ごちそうさま」
なんとか、という感じに食べ終えた蒼兎。