蒼い月と紅の灯火
「朱里、行きたいところある?」
「ん、大丈夫だよ。蒼兎とまったりしたい」
「じゃあ適当に散歩しようか」
蒼兎に奢ってもらって店を出る。
二人で並んでまったり歩く。
(手とか、繋げないのかな)
そーっと手を近づけてみる。
蒼兎からしてほしかったけど、これくらいの我儘ならいいだろうか。
「ん? ふふっ、そうだね、手繋ごうか」
優しく微笑み返しながら手を繋いでくれる。
やっぱり男の人の方が手は大きかった。
それでも細くてスラッとした指。
羨ましいなー、とか思ったり。
優しい蒼兎に心が温まる。
「っ!」
「朱里どうしたの、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ!」