蒼い月と紅の灯火

呆れながらも笑う蒼兎。




「ご、ごめんね?」




「いいよ、朱里なにりに考えてくれてるんでしよ? ほら、こうか」




「うん!」





蒼兎に手を引かれながら歩く。
背中に刺すような視線を感じる。




(なんだろう……?)




小首をかしげながら振り返っても、誰もいない。




「朱里?」




「ううん、何でもない!」




「そう? じゃあもうすぐだから」




「もうすぐ?」
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