蒼い月と紅の灯火
辺りを見回すと、そこは竹林だった。
日が射して綺麗なヴェールのようだった。
こんな場所があったなんて知らなかった。
自分は長の娘と言うこともあり。
掟に厳しかった。
だから、本当に外の世界に疎かった。
「綺麗!」
「でしょ? 僕のお気に入り」
蒼兎らしいな、って思った。
綺麗で、静かで落ち着いてるとこ。
それで、悪口だけど……まぁ、人間のいないとこ。
滅多に外に出てないはずなのに、こんな良いところを知っているんだなって思った。
そういえば、やんちゃして抜け出してたとか言ってたような。