エリート部長の甘すぎる独占欲~偽装恋愛のはずでしたが!?~
私の所属する、機能性食品部のオフィスには、四つか五つの机を合わせた島が三つ並ぶ。その島ごとに部員が班分けされていて、それぞれが別の商品開発に携わっているのだ。
私の班は、頼れる四十代男性の主任がリーダーで、その下に私と露子と成田くんがいる。
幸い、成田くんは朝の件をあれ以上追及してくることもなく、真面目に仕事をしてくれた。というか、研修が終わって自分の部署に来るのは今日が初めてだもん、必死なのは当たり前だよね。
それに比べて、実は先輩である私の方が、今日は何度か上の空だった。
どうしても部屋の角の、透明なガラスで仕切られた部長用のスペースを意識してしまって……。
ただ、ガラスだからその存在が見えているとはいえ、壁一枚向こうにいてくれるのは精神的に助かった。
ときどきチラチラと部長の姿を意識しつつも、その日はとりあえず普段通りに仕事を進めることができた。