エリート部長の甘すぎる独占欲~偽装恋愛のはずでしたが!?~

「……つらいね」

それしか言葉が思い浮かばず、私はビールに口をつけた。そのうち料理が運ばれてきて、私たちが二人ともに好物の、青菜の炒め物をつつきながら、露子が驚くべきカミングアウトをした。

「とはいえまぁ、セフレの座はゲットしたんだけどさ」

「そうなんだ。セフレ……って、ええええっ!?」

露子の言い方がさりげなさすぎて一瞬聞き流してしまったけれど、今、セフレって言ったよね……!?

男の人と広く浅く付き合う露子だとはわかっていたけど、あくまで健全な友人関係までだと思っていたから、驚きを隠せない。

「な、なんでそんなことに……」

「うーん……彼の方も片思いだからさ、お互い寂しさの穴埋め? みたいな感じかな」

「そ、それ……余計につらくない?」

「まぁね。でも、いつかは振り向かせたいなぁとは思ってるから」

そう言って微笑んだ露子は、いつも以上にいい女に見えた。

さすが露子……。いいなぁ、そんなに自分に自信が持てて。未だに前の恋を引きずって、次の恋どころかリハビリ中の私とは格が違うよ。

しみじみと羨望の眼差しを送る私に、今度は露子が質問してくる。

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