エリート部長の甘すぎる独占欲~偽装恋愛のはずでしたが!?~

「それで? 巴の方はどうなのよ、あんな風に部長と飲み会抜けたりして」

「えっ!? 私? ……あれはほら、具合の悪い私を部長が心配して……」

「何言ってんの。私はそれまであんたが元気だったの知ってるんだからね。今日だって部長の方ばっかりチラチラ気にしてたしさ」

うむむむ。女友達の勘、恐るべし。成田くんはあっさり信じてくれた嘘を、ハナから信用していないみたい。どうしよう……。

「ほらほら吐いちゃいなさいよ、大人の男に迫られて、巴もついに前の恋が吹っ切れたとか?」

妖しく目を細め、露子が追及してくる。

ああもうダメだ……。露子には、どんな嘘もきっと通用しない。もう、彼女の口の堅さと、女の友情を信じるしかないよ。

「実は……」

私は金曜日の夜の一部始終を、露子にすべて告白した。

部長と飲み直して、その流れで寝てしまったことはともかく、恋人のふりをすることになった件に関しては、さすがの露子も予想外だったようだ。

< 40 / 188 >

この作品をシェア

pagetop