エリート部長の甘すぎる独占欲~偽装恋愛のはずでしたが!?~
「それで? 巴の方はどうなのよ、あんな風に部長と飲み会抜けたりして」
「えっ!? 私? ……あれはほら、具合の悪い私を部長が心配して……」
「何言ってんの。私はそれまであんたが元気だったの知ってるんだからね。今日だって部長の方ばっかりチラチラ気にしてたしさ」
うむむむ。女友達の勘、恐るべし。成田くんはあっさり信じてくれた嘘を、ハナから信用していないみたい。どうしよう……。
「ほらほら吐いちゃいなさいよ、大人の男に迫られて、巴もついに前の恋が吹っ切れたとか?」
妖しく目を細め、露子が追及してくる。
ああもうダメだ……。露子には、どんな嘘もきっと通用しない。もう、彼女の口の堅さと、女の友情を信じるしかないよ。
「実は……」
私は金曜日の夜の一部始終を、露子にすべて告白した。
部長と飲み直して、その流れで寝てしまったことはともかく、恋人のふりをすることになった件に関しては、さすがの露子も予想外だったようだ。