エリート部長の甘すぎる独占欲~偽装恋愛のはずでしたが!?~

「寝ちゃったなら普通に付き合えばいいのに、何その“シミュレーション”って」

「だから、部長は私の次の恋のために、リハビリしてくれてるつもりらしくて……」

「はー、やっぱよくわかんないわあの男。顔だけはいいけど、腹黒いとこありそうだと思ってたのよ」

……そういえば。実は露子は前々から、部長に対してなんとなく敵意を持っていた。

部長が社内で女子社員たちにモテまくる姿を見ては、“なんか信用ならない”と言って、嫌そうな顔でその脇を通り過ぎたりして。

「……やっぱ、私、なんか間違えたかな」

自分の置かれた状況が一気に不安になり、助けを求めるように露子を見る。

「うーん……巴がさ、“こっちが利用してやる”くらいのしたたかな女なら別にいいけど、そうじゃないでしょ?」

「ん……。部長のことはいちおう練習相手、と思うようにはしてるけど」

ぼそぼそ話すと、私の弱気を見抜いた露子が、さらに突っ込む。

「本気になることは絶対ないと言い切れる?」

「…………ううううう」

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