私、いじめたアイツをオトしてみせます。〜イジワル男子攻略法〜
「お前なぁ……。入学早々サボるなよ。身体測定くらい大人しく受けろ」
「ん…身体測定?あぁ……メンドくさ」
ゆっくりと気だるげに体を起こした大槻くん。
ソファから床に足を下ろし、寝癖のついた髪を軽く掻いている。
せっかくわざわざ平坂くんに忠告してもらってるのに、もんのすっごい、他人事だなぁ……。
って、そうそう。この2人が小学校の頃からの知り合いなんだっけ!?
「……誰?」
「えっ」
私が黙って平坂くんの影から顔を出していると、それに気づいた大槻くんは表情を変えることなく、あまり興味もなさそうに私を見て言った。
「ん、あぁ。新垣、だったよな?確かC組の……って、お前らクラスメイトじゃねぇか!」
そ、そうなんです。
彼が記憶してくれてないだけで、私たち同じクラスの住人です……。
私は小さく平坂くんに頷いて答える。
「……。で、恭はここになにしにきたの」
「あーそうだよ俺は別に保健室の中にまで入ってくるつもりは元々ねぇんだよ。そもそもアンタは何の用だったんだ?顔色も……別に悪かねぇよな?」
平坂くんは私に向き直ってそう尋ねた。
そうそう。私の目的は体育着を借りにくることだったわけだ。
なのに保健医の先生は不在みたいだし、なぜかクラスメイトはサボって寝てるし、何が何だか。