私、いじめたアイツをオトしてみせます。〜イジワル男子攻略法〜


「えぇと……」

私の制服姿を見てピンときたのか、少し呆れた顔をして平坂くんは「なるほどな」と答えた。


で、でも、大槻くんだって普通に制服……というか。

ブレザーのジャケットは脱ぎ捨てて、薄い紫のパーカーに身を包んでる。

か、わいいけども。めちゃくちゃ似合ってるけども。


「ったく、揃いも揃ってジャージくらい持ってこいよ、お前ら。しゃぁねぇなぁ。職員室まで行って保健医呼んでくるから待ってろ」

「えっ!平坂くん、いいよ!私、自分で……」

「アンタはまた迷うのがオチだろ。俺が行った方が早い」


う……。

私はそれ以上言い返すことができず、素直に彼に甘えることに。


「見つけたらそのままここに行くよう伝えて、俺はもう行くからな、じゃぁな。郁はちゃんと授業出ろよ」

平坂くんは最後にそう言って、駆け足で保健室を後にした。


何だか色々と迷惑かけちゃったみたい。

申し訳ないことしたなぁ……。

< 45 / 46 >

この作品をシェア

pagetop