私、いじめたアイツをオトしてみせます。〜イジワル男子攻略法〜
「えぇと……」
私の制服姿を見てピンときたのか、少し呆れた顔をして平坂くんは「なるほどな」と答えた。
で、でも、大槻くんだって普通に制服……というか。
ブレザーのジャケットは脱ぎ捨てて、薄い紫のパーカーに身を包んでる。
か、わいいけども。めちゃくちゃ似合ってるけども。
「ったく、揃いも揃ってジャージくらい持ってこいよ、お前ら。しゃぁねぇなぁ。職員室まで行って保健医呼んでくるから待ってろ」
「えっ!平坂くん、いいよ!私、自分で……」
「アンタはまた迷うのがオチだろ。俺が行った方が早い」
う……。
私はそれ以上言い返すことができず、素直に彼に甘えることに。
「見つけたらそのままここに行くよう伝えて、俺はもう行くからな、じゃぁな。郁はちゃんと授業出ろよ」
平坂くんは最後にそう言って、駆け足で保健室を後にした。
何だか色々と迷惑かけちゃったみたい。
申し訳ないことしたなぁ……。